福岡市長選挙2026|候補者13人の顔ぶれと公約を比較!高島市長の退任理由も解説
2026年11月15日(日)、福岡市長選挙が行われます。4期16年にわたり市政を担ってきた高島宗一郎市長が不出馬を表明し、新しい市長を選ぶ選挙です。
誰が立候補するのか、高島市長はなぜ辞めるのか、候補者はどんな政策を掲げているのか。選挙に詳しくない方にも分かるよう、13人の経歴と主要公約を簡潔に紹介します。※2026年10月31日時点の立候補予定者情報です。正式な候補者は11月1日の告示後に確定します。
高島市長はなぜ辞める?退任理由と主な実績

2010年に初当選した高島宗一郎市長は、4期16年にわたって福岡市政を担ってきました。
その間、福岡市ではさまざまな都市開発や地域活性化の取り組みが進められています。
主な取り組みとしては、次のようなものがあります。
- 天神ビッグバンや博多コネクティッドによる都市再開発
- スタートアップ企業の支援や企業誘致
- 地下鉄七隈線の博多駅までの延伸
- 子育て支援や保育サービスの充実
- 新型コロナ禍における事業者支援
- 音楽・ゲームなどの文化・エンタメ産業の振興
- 副首都構想の推進
特に都市開発や企業誘致は、福岡市の成長を象徴する取り組みとして知られています。
それでは、なぜ今回の選挙に出馬しないのでしょうか?
高島市長は8月24日の記者会見で、健康上の問題ではないことを説明したうえで、次の世代へ市政を引き継ぐため、自ら5選不出馬を決断したと述べています。
つまり、選挙に敗れたわけでも、健康上の理由で辞めるわけでもありません。なお、特定の後継候補者を指名することもしていません。
今回の市長選挙は、高島市政の取り組みを引き継ぐのか、それとも新しい方向性を打ち出すのかという点も注目されています。
福岡市長選挙2026|候補者13人の経歴と主な公約
それでは、今回立候補を予定している13人を紹介します。
それぞれの年齢や所属、これまでの経歴や実績、本人がアピールしている点、主要な公約を簡単にまとめました。
※候補者は五十音順で掲載しています。年齢は10月29日時点の候補者一覧によるものです。公約は公開資料などから一部を抜粋しています。

① 阿部秀樹(あべ ひでき)氏(31歳)
所属:無所属/前福岡市議会議員・医師
福岡大学病院などで麻酔科医として勤務した経歴を持ち、福岡市議会議員も務めた人物です。医療現場と市政の両方に携わってきた経験をアピールしています。
主な公約
- 第1子からの保育料無償化
- 5歳児健診の導入
- 医療・介護体制の充実と地域経済の活性化
子育てや医療、福祉に関する政策を重視しています。
② 荒牧明楽(あらまき あきら)氏(41歳)
所属:こころ党/大学非常勤講師
大学での教育活動や講演活動などに携わってきた人物です。教育への投資によって、市民の収入や生活水準を向上させる構想を掲げています。
主な公約
- 市民の平均手取り月100万円以上を目指す長期構想
- 教育・職業訓練への投資と起業支援
- 多様な学びと子育て支援の充実
「手取り月100万円」は現金給付ではなく、教育や仕事を通じた所得向上の目標として示されています。
③ 稲富修二(いなとみ しゅうじ)氏(56歳)
所属:無所属/元衆議院議員
商社勤務を経て国政に進出し、衆議院議員を務めた人物です。国政での経験を生かし、生活支援と福岡市の成長を両立させる政策を掲げています。
主な公約
- 下水道使用料の一定期間減免などの物価高対策
- 第1子からの保育料無償化に向けた検討
- 副首都構想の推進と地元企業・人材への投資
物価高への対応と経済成長を主なテーマとしています。
④ 井上潔(いのうえ きよし)氏(56歳)
所属:減税日本/行政書士
九州運輸局での勤務経験があり、行政書士としても活動。税負担の軽減や行政改革を重視しています。
主な公約
- 市民税5%減税
- 全中学校への常勤スクールカウンセラー配置
- 高齢者乗車券の増額や買い物バスの充実
市民の税負担を減らすことを政策の柱にしています。
⑤ 片山純子(かたやま すみこ)氏(70歳)
所属:無所属(日本共産党支持)/市民団体事務局長
東京大学卒業後、予備校講師などを経験。市民団体での活動に携わり、暮らしや福祉を重視した市政への転換を訴えています。
主な公約
- 保育費や子ども医療費の負担軽減
- 家賃補助などの住宅支援
- 公共交通の充実と大型開発中心の予算配分の見直し
生活費の負担軽減と公共サービスの充実を重視しています。
⑥ 佐々木彩乃(ささき あやの)氏(29歳)
所属:無所属/一般社団法人代表理事
九州大学卒業後、海外の大学院で修士号を取得し、外資系経営コンサルティング会社に勤務。その後、一般社団法人を設立しました。企業支援や働く世代の暮らしの改善に重点を置いています。
主な公約
- 賃上げに取り組む企業への支援
- 子育て世帯向け住宅や住み替え支援
- 保育サービスの利用改善や交通対策
経済成長の成果を市民の所得や生活に結びつける方針です。
⑦ 調崇史(しらべ たかし)氏(48歳)
所属:無所属/前福岡市議会議員
報道記者を経て福岡市議会議員となり、市政に携わってきた人物です。自民党福岡市議団が支持していますが、党としての正式推薦は受けていません。
主な公約
- 副首都構想や新産業の育成
- 地下鉄七隈線の6両化などの交通改善
- 子育て・教育支援や住宅価格高騰への対応
都市の成長を市民の暮らしの豊かさにつなげることを掲げています。
⑧ 神野元基(じんの げんき)氏(41歳)
所属:無所属/学校法人理事長・私立中高校長
教育分野で活動し、文部科学省の委員も務めた人物です。教育改革の経験やAIを活用した取り組みを市政にも取り入れる構想を示しています。
主な公約
- 第1子からの保育料無償化
- 教育・介護・福祉分野の支援
- AIを活用した市民参加型の行政運営
教育やデジタル技術を生かした市政運営を重視しています。
⑨ 新村優(にいむら まさる)氏(46歳)
所属:無所属/前福岡市議会議員
ビール会社での勤務を経て福岡市議会議員となった人物です。市政の現場経験を生かし、高島市政の成長路線を継承しながら、市民生活の改善を進める考えを示しています。
主な公約
- 地下鉄七隈線の6両化と渋滞対策
- 地元企業や働く世代への支援
- 不登校支援や学校環境の改善
交通問題や市民の声を反映した行政運営に力を入れています。
⑩ 西脇寛樹(にしわき ひろき)氏(35歳)
所属:無所属/会社員
高速道路関連企業やベンチャー企業での勤務を経て、商社に勤務。民間企業での経験を生かし、市民生活の利便性向上や地域活性化を目指しています。
主な公約
- 第1子保育料の段階的な無償化
- 信号制御や道路改善による渋滞対策
- ボートレース事業の収益向上と文化振興への還元
行政サービスのデジタル化や、文化・エンタメへの投資も構想しています。
⑪ 森健太郎(もり けんたろう)氏(48歳)
所属:日本保守党/IT企業経営者
福岡大学卒業後、ソフトウェア会社などで勤務し、IT分野で活動。日本保守党福岡支部長を務め、国政選挙にも出馬した経歴があります。
主な公約
- 行政支出の見直しによる減税
- 鉄道ネットワークの改善や自動運転の活用
- 外国人関連施策や給付制度の見直し
財政改革や交通インフラの再整備を重視しています。
⑫ 吉富景子(よしとみ けいこ)氏(37歳)
所属:無所属(参政党推薦)/眼科医
九州大学医学部を卒業した医師で、医療現場での経験を持つ人物です。地域経済、健康、教育などを重視した政策を掲げています。
主な公約
- 市の公共調達における地元企業の優先
- 学校給食での地元産農水産物の利用拡大
- フリースクール支援や教育環境の改善
地元企業や地域産業の振興にも力を入れる方針です。
⑬ 渡辺久也(わたなべ ひさや)氏(58歳)
所属:無所属/元経済産業省職員・会社経営者
経済産業省での勤務を経て、福岡市内で貿易会社を経営。行政と民間企業の両方の経験を持つ人物です。市民の生活保障や公共サービスの充実を訴えています。
主な公約
- 所得保障の仕組みの検討
- 公共交通や教育サービスの充実
- 公民館などを活用した市民との定期的な対話
生活支援と市民参加型の行政運営を重視しています。
候補者13人の公約を簡単に比較!
それぞれの候補者が掲げる政策を、主なテーマごとに整理してみました。
| 候補者 | 主な政策テーマ |
|---|---|
| 阿部秀樹 | 子育て・医療・介護 |
| 荒牧明楽 | 教育投資・所得向上 |
| 稲富修二 | 物価高対策・副首都構想 |
| 井上潔 | 市民税減税・公共交通 |
| 片山純子 | 福祉・生活費負担軽減 |
| 佐々木彩乃 | 賃上げ・住宅支援 |
| 調崇史 | 都市開発・交通・産業振興 |
| 神野元基 | 教育改革・AI活用 |
| 新村優 | 交通改善・地域経済 |
| 西脇寛樹 | 子育て・渋滞対策・文化振興 |
| 森健太郎 | 減税・行政改革・交通 |
| 吉富景子 | 地元産業・健康・教育 |
| 渡辺久也 | 所得保障・公共サービス |
※各候補の特徴的な政策を抜粋しています。同じテーマの政策を掲げている候補者も複数います。
こうして比較すると、子育て支援や経済活性化を重視する候補者が多い一方、その実現方法には違いがあります。
例えば、生活費の負担を軽減する方法でも、減税を掲げる人、保育料無償化を進める人、企業の賃上げ支援を重視する人など、さまざまです。
また、都市開発を進める立場と、開発予算の配分を見直して生活支援を充実させる立場など、福岡市の将来像についても違いが見られます。

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誰に投票すればいい?迷ったときの考え方
これだけ多くの候補者がいると、誰に投票するか迷ってしまうかもしれません。
そんなときは、まず自分が福岡市に改善してほしいことを考えてみると、候補者を比較しやすくなります。
例えば、子育て中なら保育料や教育環境、仕事をしている人なら税負担や地域経済、高齢者なら医療・福祉や公共交通など、気になるテーマはそれぞれ違うでしょう。
さらに、公約の内容だけでなく、「実現するための予算はどうするのか」「いつまでに取り組むのか」といった点も確認しておきたいところです。
選挙公報や候補者の公式サイトには、今回紹介しきれなかった詳しい政策も掲載されます。
今回の市長選挙は、16年間続いた高島市政から新しい市政へと移る節目の選挙です。候補者の知名度だけでなく、それぞれの経験や政策を比較しながら、これからの福岡市について考えてみてはいかがでしょうか。
投票日は2026年11月15日(日)です。
詳しい選挙情報は、福岡市選挙管理委員会の公式サイトや選挙ドットコムでも確認できます。
※本記事は2026年10月31日時点の公開情報をもとに作成しています。正式な候補者と公約については、11月1日の告示後に公表される情報をご確認ください。

